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■Rev.E(StormSurge) 2001/02/26

御要望の多かった「StormSurge Rev.E」の情報を掲載いたします。
 
◇Rev.E
StormSurgeには組立ロットによりA〜DまでのRev.が確認されています。ところがRev.Eと言うロジックも存在しています。私の調べた限りでは製品化されたロジックボードでは無いようです。国内外でRev.Eの話は聞きませんので、開発途中かMLB(Mac OS Licensing Design)と言われるAppleが行う互換機マザーボード試験用に極少量生産されたものでないかと推測されます。
 
ASSYのシールには間違い無くRev.Eと表示されています。
 
◇通常ロジックとの相違
部品構成は大きくかわらないのですが、配置は変更されています。
1.シリアルポート、Ehterポートの内蔵
通常のStormSurgeではApolloカードと呼ばれる専用カードを使用していますが、Rev.Eでは内蔵されています。機能的な変更はないようです。
 
2.オンボードメモリの廃止
通常版では16MB搭載でしたが、Rev.Eでは廃止されています。
 
 
3.セカンドキャッシュ、ROMスロットの追加
セカンドキャッシュは512kBが廃止され、スロット化されています。PM9500シリーズ等のようにROMスロットも追加されています。
上2段中 上がROM、下がセカンドキャッシュ その下2段がCPUスロット
 
4.PCIスロット
見た目の違いではPCIスロットの順番が上下逆になっています。これはけっこう使いにくいです。発熱量の多いビデオカード等を#Aに積むと放熱対策に苦労します。#A、Bが単独で、#C以降がPCI-PCIブリッヂで接続されていることに変更は無いようですが、PCI-PCIブリッヂチップがPCI2.2規格のものに変更されています。
   
◇Rev.Eの優位性
部品的な変更は多くありますが、バスクロックやPCIスロットの性能に大きな差は感じられません。PCI-PCIブリッヂが2.2規格になったと言っても、StormSurge独特な癖は残っています。強いて言うならオンボードメモリやオンボードのセカンドキャッシュを廃止したことにより、G3/G4CPUカードが載せやすくなったことでしょうか?。
 
簡単に紹介させていただきましたが、通常版とは大きな差違はありません。S900匡体に納めるにしても、LEDピンジャック等の位置変更はありますが、背面ポートパネルの変更だけ搭載可能です。MacOSの互換機ライセンスが継続されていれば、S900 G3やJ700 G3がもっと発売されていたかも知れませんね。国内に3枚入っているのは確認したのですが、それ以上は見当たらないですね。いろいろテストするために一枚欲しいのですが....。今後も継続して探してみます。
 
参考文献
日経Mac 1997年6月号 日経BP社/インテル社 技術資料
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