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■CPU クロックアップテスト joeCARD 500 編 2001/01/27

この度、有限会社オリオスペック様のご厚意でmet@box社のCPUカードをテストさせていただくことができました。最近ではインタウェア社、Newer Technology社等、老舗CPUアップグレードカードメーカー倒産が相次いでおりますが、日本で購入できる新勢力として注目のmet@box社。とっても気になるCPUですよね。今回お借りできたのはG3では最高クロックの500MHz L2 1MBモデルです。
店頭デモ用のカードなので短期テストです。そのためアプリケーションの使用感やシステム安定性より、このカードの売りと思われるクロックアップ適性から探っていきたいと思っております。ご期待に添えない点も多いと思いますが、よろしくおつきあい下さい。
met@box社 joeCARD 500/1M
 
◇特徴
なんといっても最大の特徴はクロックアッパー御用達とも言える3連ローターリースイッチでしょう。上からDelay line、CPU to ratio、Bus speedの順になっています。
・Delay line:ロジックとCPUカードのタイミング調整。
・CPU to ratio:バススピードに対するCPU動作比率(1:3〜1:10)
・Bus speed:バススピード(36〜66MHz)
バックサイドキャッシュはCPU速度の半分も可能ですが、出荷時には2/5に設定されている様です。
対応機種:Power Macintosh 7300, 7500, 7600, 8500, 8600*, 9500, 9600*, Umax Pulsar, Power Computing PowerWave and PowerTowerPro
*但しPM8600/9600のインラインキャッシュモデルには対応しておりません。
対応OS:MacOS8.5.1〜MacOS9.04 / 保証期間:1年
 
◇CPU
IBMのG3チップを使用しています。私が使っているメルコHG3-PM466のものと同じ型のようですね。もちろんjoeCARDは500MHzです。キャッシュも同じでした。私のCPUカードはクロックアップ耐性が高いので、このカードにも期待してしまいます。(^^;)
 
 
◇ベンチマーク
使用機種はもちろん松@J700
機種:SUPERmac J700 Rev.B
#A:ビデオ 3dfx Voodoo5 5500 (PCIスロット)
#B:センチュリーCSAP-1680U2W ハードディスク IBM DNES-309170LW 9.1GB 
なるべく万人受けするようにスペシャルパーツの投入はしていません。メモリは60nsのものを64MB+64MB(インターリーブ)、+64MBで搭載しています。OSは9.04です。
他社COUと比較してみました。
 
 *メルコHG3 500は466からクロックアップ
 
Gauge PROでの表示
 
 
◇総括
さすがにL2 キャッシュが2/5動作なので爆速とまではいきません。気になる安定性ですが、いくつかのアプリケーションソフトを使用している時やファインダーの切り替え時などにフリーズが起りました。後のテストで判明することなのですが、どうもCPU温度の上昇に原因がある様です。起動直後やアプリケーションソフト使用中には50℃以上になることもしばしばで、標準冷却ファンでは不足の様です。夏場や廃熱効率の悪い匡体だと、安定動作にちょっと???ですね。
 

注意!!!

ここから先は必ず自己責任でやってください。壊れようが煙吐こうが、笑って(涙くらいは浮かべたとしても?)済ませられる覚悟がある人しかやってはいけません。もちろん、ここの情報が原因で機器の破損や悪影響がおきましても、いっさい関知いたしません。

◇可能性
上記の総括で終わったら、「な〜んだ、つまんないCPU」となってしまいますね。実際私もそう思いました(^^;)。
しかし、CPUとキャッシュ型番を見てしまうとこんなんで終わるはずはありません。きっとクロックアップの耐性は良いはず。機能拡張等ユーティリティを他社製のものに変更して再チャレンジです。
Powerlogix Software(所持品を流用)を使ってみましたが、問題ないようです。
 
◇改造
1.ユーティリティ変更
とりあえず500MHz L2 250MHzをテスト。機能拡張書類の違いもあるので誤差程度になってます。この後、520、540MHzもチャレンジしたのですが、520MHzではベンチとれるものの不安定さが増し、540MHzではベンチとれませんでした。
Delay lineの変更やユーティリティによりSpeculative access statusやDynamic Power Management status変更も行いましたが、目に見えたクロックアップ効果や安定性の向上は無しです。
 

 

Gauge PROでの表示

 

2.冷却
ずいぶん迷ったのですが、このままだと面白くないので、意を決してスペシャルパーツの投入です。しかし、前述にもあったように万人向けのパーツ投入にとどめました。
  • メモリ:クロックアップには欠かせないバーテックスメモリーさんのEDO 168Pin 64MB 5V DIMM 50ns 2枚(インターリーブ有効)
  • オンボード L2 キャッシュ:もちろん外しました
  • ペルチェ素子:本当は冷却ファンだけ交換のつもりでしたが、取り付け穴位置の合う物が無くて、汎用にしているペルチェ冷却セット(自作)で対応。いつもは本体電源から電源供給しているのですが、効率化のために別電源を用意しました。
初公開! J700テスト風景
 
もう、結果を見ちゃって下さい!。
 
2番目が600MHz達成したjoeCARD、1番目は比較用のスペシャルマシン
  
Gauge PROでの表示
ペルチェ冷却-5℃でテスト Gauge PROでは零下表示できません(^^;)
  
 
 
なんと、呆気無く600MHz(臨界達成!)出ちゃいました。L2 キャッシュは安全を見て1/3にしていますが、なんとも恐ろしいCPUです。最初560MHzから始めたのですが、あまりの安定性の高さにいきなり臨界チャレンジしてみたものです。実はStormSurgeで600MHz達成するのはすごく大変なんです。ほとんどのCPUカード(CPU+キャリアカードでも同じ)で580MHz止まり。しかも現時点で国内手入できるドーター式CPUでは不可能と思われていました。
少し他のソフトを立ち上げてみてもかなり安定しています。
今回テストに使用したSCSIカードってクロック耐性は悪い方なのですが、平気で引っ張ってくれますね。一番上のメルコ HG3での参考データ(エフベンチ参照)はRAID HD にビデオカードが違うのですが、L2 比率を変更して試してみると恐ろしいマシンが出来上がるかも?。そこまでやってしまうと私がこのカードを買ってしまいそうなので自重しました。(^^;)
 
◇最終総括
見た目通り、クロックアップするには最高のCPUカードですね。さらに上を狙ってみたのですが、Bus speed(FSB)が2MHzステップなのでその上は620MHz。さすがに起動しませんでした。
ペルチェ素子は取扱に注意が必要なパーツですが、熱交換効率の良い冷却ファンを取り付けるだけでも540MHzで安定動作できそうです。裏を返せば純正ファンでは心許ないのですけど....(^^;)。そう言ったわけで、何も手を加えず使うCPUでは無いのかもしれません。冷却装置に関しては改善を期待したいですね。
また、他機種に搭載した場合の安定度に変化があるかもしれませんが、ビデオカードやストレージカード等との相性も良さそうです。
現在入手できるPCI G3 500MHzカードの価格は横並びです。その中でクロックアップの耐性が高いCPUはこのjoeCARD 500 だけかもしれません。有限会社オリオスペック様では43,800円(2001年1月27日現在)のプライスタグがついています。もちろん国内最安値。これだけ遊べるCPUカードは珍しいので、是非、挑戦していただきたいCPUです。
 
最後になりましたが、今回ご提供いただいた有限会社オリオスペック様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
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