Virtual GAME STATION
Connectix社のVirtual GAME STATIONはプレイステーションのマック(G3)用エミュレーション(疑似再生)ソフトである。北米では発売されており、今年のEXPO(サンフランシスコ・東京)でもSteve Jobs氏基調講演で紹介されているので、ご存じの方も多いと思う。ただし、プレイステーションのメーカーであるSONYは徹底抗戦のかまえを見せており(おもしろいわけがない)、国内で販売を予定していたショップに弁護士をたてて、販売中止を要求したほどだ。現在、日本国内において購入する方法は少ないが、インターネット等で細かく注意すれば販売しているところは数件ある。
使用感(3月30日訂正)
やっと新G3/300及びiMac(Rev.C)が納品されてテストができました。結果?感動ものです。実際に数値比較できるわけでないので体感的な表現になります。
 
iMac:DTと同じ266MHzながら、ビデオコントローラーの等の差が出たのでしょう。DT266よりスムースな表示(テストソフトはもちろんGran Turismo)でした。DTが2コマに1回画像が抜けるような雰囲気に対して、iMacでは3回に1回と言った感じです。画像が抜けてる雰囲気はまだ拭えないですが、実用レベルではあります。
 
 
新G3/300:これは恐れ入りました。ほとんどプレステとかわらない感じです。画像の抜けている感じはタイムの表示(左上のカウンター)のスムースさでも納得。コマ落ちしてるかどうかわからないくらいです。これで、ゲーム用のコントローラーがあれば文句なし。ほんとにわからないくらいだと思います。(コマ落ちしていないわけではない。少し落ちているのはわかります)
 
前回の使用感(2月20日訂正)
今回はPower Mac G3 DT266を使用して検証してみた。日本のMac OSで使用することはできないので、MacOS(E)をインストールして使う必要がある。と、言っても現実的ではないので、日本の環境でも動くようなパッチもあるようです。感じとしては画像表示は荒い印象を受けるが、ディスプレイの解像度や表示方式の問題もあるので、環境によっては変わるかもしれない。
 
表示レスポンスを保つため、コマ落ちさせて(表示を間引きすることにより、高速表示に対応する)いるらしいが、Gran Turismo(究極のレースゲーム)で見る限り、ちょうど半分コマ落ちされてる感じ。操作自体の問題はないのだが、GT独特の微妙な車体の挙動やスムースなグラフィックを堪能するまでには至らない。(1999.02.20訂正)また、コントローラー替わりにキーボードを使うから、アクション物はちょっとつらいかもしれない。マック用のコントローラーは結構高いので、わざわざ買っても、高くつくし.....。
 
動作しないゲームもあるようなので、用途はかなり限られるが、おもしろいソフトではある。
 
 
インストール
CDを入れると、「ATIDrivers for Connectix VGS」と「Connectix VGS Installer」が入っています。前者はビデオカード用のドライバで、後者はアプリケーションです。MacのG3機なら、気にせずインストール。他社のビデオカードを使っている場合は、パッチをあてれば、問題ないようですが、私の場合は(Twin Turbo 128を使用)うまく起動しなかったので、とりあえずインストールしてみました。その後にVGS Installerを起動させて、指示通り(英語だけど簡単)にクリックしていけば終了。あとは、メモリの割り当て(アイコンをクリックして、「情報を見る」で変更)任意のメモリ容量を割り当てて下さい(私は25MB使用メモリにしてみました)。
 
インストールの注意点…(2月20日追加)
CD-ROMドライブはアップル純正品でないとインストールできてもプレステソフトが動きません。。残念ながら互換機や外付け等で、サードパーティーの物では動作しないようです。
互換機ユーザーさんでDOS/V用のCD-ROMドライブに交換して動作させていた人がいました。現在のところ、何がうまくいくかわからないのが現状です。情報が入り次第報告します。
 
起動
うまく、インストールが終了すれば、ソフトが立ち上がります。ATIビデオカードがないと表示が出ても、もう一度起動すればよいようです。
 
このまま、プレステソフトを入れればうまくいくのですが、キーボードの割り当てなどを行うために「esc」キーを押します。そうすると、上部にメニューが出てきますので、「Edit」メニューの中の「Preferences」で初期設定をします。
 
 
 
 
設定が終われば、「OK」をして、画面をクリックすればプレステモードに戻ります。後は心ゆくまで堪能して下さい。
 
 
ひとこと(3月30日訂正)
最後に、ここまで説明していてなんですが、このソフトの日本正式販売はかなり厳しい状況です。今回のMACEXPOにおけるSONY側の対応を見る限り、他の販売店も二の足を踏むでしょう。夏頃には正式販売も予定していたようですが、現時点では白紙に戻ったような状況です。
SONYが問題にしているのは、ソフトそのものと言うより、コピーソフト(CD-Rにコピーした物)でも動いてしまうことにあるようです。Connectix社はVer1.1にしてこの辺の対応をしたようですが、すぐにパッチ(改造ソフト)が登場するので、意味はない物と考えます。現実に今回使用しているパッチも、その辺のプロテクトを解除する物ですから。
 
現在でも違法コピーが安価に出回ったりしてますので、SONYの言い分もわかりますね。
価格面でいっても、7〜8千円投資して、コントローラーを買うと完全にプレステ本体を買った方が安いし、完全に互換しているわけではないので、限定した使い方しかできません。おもしろいけど、あまり騒ぐほどではないでしょう。(法を犯す気なら別だが)
 
と、書いておいてなんですが、昔からのパソコン好きにとってはたまらない代物。今回新型G3をテストして楽しさを再発見しました。新G3を持っている人は買うしかないでしょう!。自分のパソコンがこんなにも優れたものなのかと感動すること請け合い。10年以上パソコンとおつきあいしている人には特にお奨めです。(この感覚は最近の速さに慣れたユーザーにはわからないだろうなぁ)
 
ソフトコピーに関する情報
このソフトの最大のメリットはMadチップ(プロテクト解除チップ)と同じく、コピーソフトが使用できることでしょう。CD-Rを持っていれば簡単にコピーできるわけですから、その気になればいくらでも複製できます。ただし、ソフトに関しては著作権があります。第三者に譲渡したり販売するともちろん違法になり、逮捕されることがあります。先日もソフトをコピーして千円〜売っていた個人が逮捕されています。違法コピーに関する摘発も、ずいぶん増えてきましたので、自分だけは大丈夫とは思わないことが賢明でしょう。ネットで違法行為をして、犯人がすぐに分かってしまうことは最近の事件を見てもおわかりでしょう。
 
Connectix社のVirtual GAME STATIONに関する情報(3月30日追加)
日本語版の開発もしているようですが、相変わらずSONYの圧力は続いています。正規輸入の見込みは立っていません。しかしながら、いくつかのショップで販売しているようです。コネステ情報主体のサイトで確認するといいでしょう。価格は1万円弱から1万5千円です。
どうしても安価に購入したい破壊が胃痛版の可能性もあります。見積もりを取ったところ送料込みで70$前後のようです。実際に注文して手に入れている人も多いようなので、チャレンジしてもいいと思います。
現在バージョンも1.1から1.2になっています。1.2のパッチはまだ出ていないようなので、日本の環境ではまだ1.1が主流のようです。(販売に関する情報提供やパッチに関する問い合わせは受け付けていませんのでご了承下さい)
 
追加情報として、米Bleem社がPC版プレイステーション・エミュレーターを発表 しました。現在同社のサイトでお試し版(機能制限大)がダウンロードできます。Mac版も予定されており、コネステよりもレスポンスは高いという話です。こちらも期待しますね。
 
その他の機種に関する情報(3月30日追加)
表示速度は割り当てメモリによって大きく異なります。20MB以上の使用メモリにしないと遅くて話になりません。コメント内容はGT使用時。

機種

CPU

CD速度

コメント

PM G3/300

PPC G3 300MHz

24倍速

さすがATIの最新ビデオカードに16MBのVRAM。ほとんど初期状態でのテストでしたが、まさにプレステに近い操作感。コマ落ちは良く見ないと判断できないレベル。

iMac(Rev.C)

PPC G3 266MHz

24倍速

こちらもATIのビデオカードに6MBのVRAM。ほとんど初期状態でのテストでしたが、DTよりはスムースな表示。でも、遊べるレベルではあります。

PM DT266

PPC G3 266MHz
Twin Turbo4MB装着

24倍速

半コマ落ちぐらいで動作。アクション物以外は許容範囲。雰囲気でいうとスーパーファミコンでGTをしている感じ。

PM 8500/132

PPC 604e 180MHz

4倍速

かなりコマ落ちがはげしい。ファミコンクラス。やはりG3以上のCPUでないと実用性はない。

PPC 604e以下のCPUでは実質無理がある。これ以下の物に関してはインプレを行わない。近くiMacおよび新G3でのテストも行う予定。
これまでの感想をまとめると、コネステで遊ぼうと思えばPPC G3 300MHz以上のCPUと高速なグラフィックカードがあれば実用に耐えられるレベルです。iMacに関しては発売が噂されている300MHz版に期待すると言ったところでしょうか。新G3であれば十分と言った気がします。
 
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