2000/05/19

 

Radius(ラディウス)社 SUPERMac S700シリーズ

横置き型のハイスペックマシン。筐体はS900と共有するもフロントパネルの変更により横置きにしたもの。イメージよりかなり大きい。

A.S.P.D.(Advanced Scalable Processor Design)と呼ばれるプロセッサ・ドータ・カード交換によるアップグレード/セカンド・プロセッサ・スロット(専用セカンドプロセッサでマルチプロセッサの実現)装備やメモリ8スロット、PCIスロットを6基搭載している。ハイエンドユーザーならずとも憧れた商品であった。

シリーズ構成はS900シリーズとほぼ同じであったが、ハイエンドユーザーをターゲットとしたS900よりも安価なモデルとなっていた。また、国内ではUMAX社は販売しなかったため、マイナーなイメージもあった。

また、B・B(ベアボーン)モデルもあり、多くのショップがオリジナルモデルを販売したことも印象的であった。

(C)Radius K.K.

名称

J700Pro 233AV
J700 G3/266
S900 BB
16MB/HD2GB/12xCD
16MB/HD-/12xCD

マイクロプロセッサ

PowerPC 604e
PowerPC750
-

A.S.P.D. :プロセッサ・ドータ・カード交換によるアップグレード/セカンド・プロセッサ・スロット装備

クロック周波数

233 MHz
266 MHz
-

2次キャッシュメモリ

512 KB オンボード

メモリ容量

16 MB オンボード

メモリ拡張スロット数

8スロット(DIMM 5V)

最大搭載メモリ

1040 MB

ビデオ表示

ATI Xclaim VR搭載 VRAM4MB
PCIスロットに増設
-

FDD*1

1.44 MB FDD

HDD*2

2 GB
-

CD-ROMドライブ

12 倍速

拡張ベイ

5.25" ×1、3.5" ×3

拡張スロット

PCI×6基(空き5)
PCI×6基

インターフェイス

Local Talk (Geo Port 互換)×2
ADBポート×2
サウンド入出力(16ビットステレオ)各1
SCSI(内部 SCSI II ×1、外内部 SCSI ×1)
Ethernet(10Base-T / AAUI)

寸法

438 × 178 × 445 mm

重量

約 12.7 kg

電源電圧

AC 100〜125 V または 200〜240 V(切替式)

*1 FDD:フロッピーディスクドライブ
*2 HDD:ハードディスクドライブ
 
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その他に国内発売が確認されたJ700シリーズ
・J700/225 AV
PowerPC 604e 225MHz 16MB/HD2GB/8xCD ビデオカードにATI Xclaim VRを搭載 '97年6月
・J700/225 T16
PowerPC 604e 225MHz 16MB/HD2GB/8xCD ビデオカードにRadius ThunderPower 30/1600を搭載 '97年6月
 

Radius(ラディウス)社 SUPERMac J700シリーズ豆知識
Radius J700シリーズは米UMAX社のJ700シリーズと同じものです(ドライブや拡張機器構成は異なる)。日本ではUMAX社が販売しなかったのでRadius社かSUPERMac社の販売となりました。
Radius社はビデオカード等のメーカーとして強いブランド力を持っていました。かなり早い時点からMacOS互換機を発売したメーカーでもあります。1995年5月にはRadius 81/100と呼ばれるPower Macintosh 8100をベースにした互換機を発売しています。後に81/110まで発売。これはApple社からマザーボードを購入する形式を取っていました。
J700シリーズ発売のきっかけは1996年2月に米Radius社が台湾のUMAX社にシステムビジネス部門を売却。両社でUMAXコンピュータという新会社を設立したことから始まり。UMAXコンピュータは米Radiusが保有するMacOSのライセンス、システムデザインや開発スタッフ、SUPERMacブランド等を受け継ぐ。そして1996年7月に登場したのがコードネーム「Stormsurge」(マザーボード名で受け継がれる名称)、「Pulser 1500」です。ここまではS900シリーズと同じ流れであるが、J700シリーズの国内販売はちょっと流れが異なる。米UMAXではS900シリーズと同時に発売されていたのだが、日本ではなかなか登場しなかった。日本ラディウスK.KがC500シリーズとS900シリーズの間を埋めるミッドレンジモデルとして発売したのが1997年6月のことであった。S900との差はグラフィックカードのみと言っていい。比較的安価なビデオカードを搭載して個性を出した。
この頃の特徴としてはA.S.P.D. (プロセッサ・ドータ・カード交換によるアップグレードが可能)を備えるもののセカンド・プロセッサ・スロットは装備されていない(配線パターンは存在していた)。また、PCIスロットも4スロット(これも配線パターンは存在し、のちに6スロットとなる)である。拡張性が自慢のマザーボードもこの頃ではまだ能力を十分に発揮していなかったのですね。
そして1997年11月、「Stormsurge」の機能をフルに使ったJ700/233AVが登場するのです。その後互換機の販売は1998年4月からスーパーマックに移譲(スーパーマックはラディウスのMac OS搭載システム事業部が分離独立した会社)。CPUにG3プロセッサーを導入した機種やベアボーンモデルを販売するなど、精力的に活動していたのだが、Mac OSライセンスが発行されなくなった影響から1999年1月、遂に終止符が打たれた。その後サポートは一時的にUNAXへ移され、2000年1月からは日本メディアシステム(修理受付窓口)へ移されることになった。現在、東京リペアセンター。

スーパーマック製品のユーザーサポートラディウス株式会社様から許可を得て転載)
99年1月末日を持ってスーパーマック製品のユーザーサポート(製品に関するお問い合せ)は終了させて頂きました。 修理品の受付窓口に付きましては2000年1月7日より下記の通り変更 いたします。お手元にあるマニュアル等の住所および電話番号を御改めくださるようお願い申し あげます。くれぐれも修理品の申し込み先をお間違えないようにご注意ください。
対象:Supermac Machintosh互換機 S900シリーズ、J700シリーズ、C500シリーズの修理
東京リペアセンター
住所:東京都中央区佃2丁目22−6−1301
TEL/FAX:03−5548−5622
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