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■ATAケーブルテスト VICS Technology RD3 GLADIATOR 2001/10/29

世の中には「究極」とか「至高」とかいう商品が氾濫する。今回はまさにその究極と言われるパーツを評価する機会を得たので、ご報告申し上げる。
”HDDを高速化する?ハイグレードなケーブル「RD3 GLADIATOR」発売 ”として、AKIBA PC Hotline!で取り上げられた物なので、ご存じの方も多いだろうが、あえてMacでテストしてみた。
 
意外と種類持ってんじゃん!
 
〜現在発売されている3本のケーブル〜
偶然に持っていたというか、テストにはちょうど良いケーブルがあったので揃えてみた。写真真ん中はATAカード付属のATA-66/100対応フラットケーブル。左がATA-66/133対応の市販ケーブル(700円程度)。右が究極のATA-100「RD3 GLADIATOR」である。
 
〜絶句するほど手の込んだケーブル〜
詳しくは「RD3 GLADIATOR」の説明を読んでいただきたいが、束ねられたケーブルも信号線をグランド線が四方を囲み、メタルメッシュシールドされ、アース線まで出ている。うたい文句もすごい。データ転送を15%向上させ、温度上昇を10℃抑えるそうだ。マユツバ文句全開ではあるが、実際の製品を見てみると確かに手は込んでいる。
先端の処理は今ひとつ
 
〜とりあえず測ってみましょう〜
私にとっては製品名と技術解説見るだけでも心躍ってしまうのだが、そんなことではみんな納得しないと思うので、テストしてみました。
ATA66ぐらいならStormSurgeでやるのだが、今回はATA133カードの性能をなるべく発揮するようにG4 800dualで計測。ATAカードはACARD AEC-6280M(ATA133対応)、HDはIBM DTLA-307045(ATA100対応)、ATTO ExpressPro-Tools 2.5.1。 
ケーブルにアース線があるので、妥協せずに第三種接地工事されている電源線を使用(電源もOA用の安定化された電源)。ケーブルのアース線は筐体の電源付近に接続。
 
〜実測〜
ATA66(付属のケーブル)
 
ATA133(汎用ケーブル)
 
ATA100(RD3 GLADIATOR)
 
〜う〜ん、よくわからん〜
便宜上ケーブルの名称を適当に書いているが、カッコ内で判断して欲しい。データは3度計測して平均的な物を抽出。
どうでしょう?。違いがわかりますか?。ひいき目に解釈すれば「RD3 GLADIATOR」の波形は絶えず安定していました。特に書き込みの波形を見てもらうと、なだらかなことがわかります。付属のケーブルでも書き込みのピーク値高いし、大きな差は出ないようです。ついでに約80MB(255項目)のデータ転送実験もしました。
付属ケーブル:17.2秒
ATA133ケーブル:12.1秒
ATA100ケーブル:11.4秒
何度か測るとキャッシュが効くのか、7秒くらいになったりするので、初期測定時間を掲載。「RD3 GLADIATOR」はATA133ケーブルと比較して約10%高速なのかな?。
この商品は高速転送より、しっかりアースをとって転送事故を防ぐ目的で使用するのが良い気がします。某氏によると「スキャナのヘッド部に使っているフラットケーブル等でも、こすれるだけでノイズが入る」らしいので、これだけ防御していると優秀かもね。勿論、しっかりアース処理していることが前提です。
 
〜買っちゃう!....か?〜
はっきり言って瞬発的な実験では大きな差は出ないようです。しかし、1本1本手作りであるこだわりや技術的根拠がありそうな内容に納得させられてしまうのも事実。市価3〜4千円程度とハイグレードなスマートケーブル(と自称しているケーブル)としては平均的かちょっと高い程度。
 
〜ご協力〜
今回もオリオさんからお借りしました。感謝です。なお、このケーブルの製造元はPCガイガーを作ってる所なんですね。これも買ってしまってます。なかなか勢いクロックアッパーの心くすぐるメーカーです。
 
関連ページ
VICS Technology Ink. http://www.vicstech.com/jp/index.shtml
OLIO.SPEC(オリオ) http://www.olio.co.jp/
 
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