■ATX電源の改造(変換コネクタの情報) 2001/05/12
- StormSurgeは拡張性の高さが売りのロジックボードです。多くのユーザーがCPUの高速化、ハードディスクの増設などを行っていることでしょう。しかし、残念ながら純正電源は経年劣化が早いというか、電源品質が低いというか、トラブルの元になることも多いようです。
- 私は電源によるトラブルは直面したことがないのですが、クロックアップなどをすると重要性を確認することができます。その辺は後ほど。自作派にも電源は重要なアイテムの一つでしょう。DOS/VケースにStormSurgeを入れる際にも役立つ情報になることと思います。
- これから、電源のピンアサインも含めた情報を公開いたしますが、注意点があります。電源はロジックボードやHD、CD、CPU、メモリなどパソコンのすべてを駆動するための重要なパーツです。従って、製作を失敗すると大きな痛手を被ることがあります。私自身はかなり前から自作していたのですが、掲載しなかったのは失敗したときの危険性が高いからです。また、地方などではコネクタやピンの入手が困難だったり、腕に自信のない方は素直にオリオさんから強化電源セット(単品売りはありません)を購入しましょう。実際自分で作るより安くなりますから。(^^;)
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- こんなコネクタを作ってみましょう
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注意!!!
- ここから先は必ず自己責任でやってください。壊れようが煙吐こうが、笑って(涙くらいは浮かべたとしても?)済ませられる覚悟がある人しかやってはいけません。もちろん、ここの情報が原因で機器の破損や悪影響がおきましても、いっさい関知いたしません。
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- ◇準備するもの
- ATX規格2.01や2.03の電源を、StormSurge用の電源に変換するコネクタを作るのが便利です。パーツの品番とかまではわかりませんので、ご了承ください。
- ATX規格2.01や2.03の電源装置。350W以上のもの推奨。たまに、特殊形状のものがあるのでご注意ください。ATXの電源には20ピンの主コネクタと4ピンのドライブ用電源線のほかにも、温度監視用などの配線が出ていますが、それらは使いません。
- ATX電源用延長ケーブル。秋葉原では500〜1,000円程度で売られています。
- コネクタ、コネクタ用のピン。秋葉原でも2〜3店舗回らないと揃わないようです。
- コネクタ用の工具。オープンバレル端子用が必要です。安いものでも3〜5千円します。
- 手に入りにくいのはATX延長コネクタ用のピンですね。ミニモーレックスと言うらしいのですが、種類も多いらしくて入手に苦労しました。これはATX(20本)とStormSurge用(21本)の電源線数の違いを補うために、GNDを分岐させるために使うものです。StormSurge側のコネクタで分岐してもかまいません。ほかのパーツは探しやすいです。12ピンのコネクタも入手しにくいので、6ピンを2個(合計3個)で代用しています(Typhoonへの応用も可能です)。
- 秋葉原をまめに回れば部品代は千円程度になります。しかし、部品を探す手間や工具代を考えると初心者向きではありませんね。仮に私が売るとしたら5千円くらいにしちゃいます。(爆)
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- ◇ピンアサイン
- SutomSurge電源コネクタATX互換表はS900例で右(前面)から順になってます。ATXのピンアサイン番号を基準としています。PFW信号を反転させたりする必要はありません。
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■ATX電源コネクタ ピンアサイン
信号名
|
PIN
|
PIN
|
信号名
|
+3.3V
|
11
|
1
|
+3.3V
|
-12V
|
12
|
2
|
+3.3V
|
GND
|
13
|
3
|
GND
|
PFW
|
14
|
4
|
+5V
|
GND
|
15
|
5
|
GND
|
GND
|
16
|
6
|
+5V
|
GND
|
17
|
7
|
GND
|
-5V
|
18
|
8
|
PWR_OK
|
+5V
|
19
|
9
|
+5VTR
|
+5V
|
20
|
10
|
+12V
|
- ■SutomSurge電源コネクタ
ATX互換表(参考図)
PIN
|
信号名
|
7
|
GND
|
5
|
GND
|
3
|
GND
|
2
|
+3.3V
|
1
|
+3.3V
|
11
|
+3.3V
|
PIN
|
信号名
|
14
|
PFW
|
9
|
+5VTR
|
3
|
GND
|
PIN
|
信号名
|
20
|
+5V
|
19
|
+5V
|
6
|
+5V
|
18
|
-5V
|
17
|
GND
|
16
|
GND
|
15
|
GND
|
13
|
GND
|
12
|
-12V
|
10
|
+12V
|
4
|
+5V
|
8
|
PWR_OK
|
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◇実線図(イラストは著作物です、転載や配布を一切禁止いたします)
- 破線はGND渡りの参考配線です。下の図ではATXの3番から分岐しています。
- 全体
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参考文献:インテル社 技術資料
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