■インターネットの落とし穴 2002/01/17
インターネットを利用していると思わぬ落とし穴にかかってしまうことがある。いろいろなところで警告はされていますので必ず確認していただきたい。実は私の身内にも高額な国際電話料金を請求された。詐欺にあったようなものであるが、仕方なくその料金を払う羽目になる。うる覚えの記憶で「そんなものは拒否すればいい」と思っていたのだが現実は甘くない。見知らぬうちに国際電話やダイヤルQ2に接続されてしまい、予期せぬ出費を要求される場合があるのです。簡単ではありますが、予防措置を書き留めたいと思います。なんの対策もせずにここを見られた皆様。幸運です。5分後には危険が少なくなりますよ。(^^;)
 
■きっかけ
実家に高額な国際電話請求がやってきた。当事者達は国際電話をかけた記憶がない。ひょっとしてインターネットが原因か?。と相談された。早速確認をとったところ、いわゆるお宝画像を見ていたらしく、モデムが切り替わったような気がすると言っていた。原因は間違いなくそれですね。
 
私は詐欺に引っかかったような物だから、国際電話会社に事情を話せば支払わなくて良いだろうと思いました。国際電話会社に電話したところ次のようなないようの回答が
「弊社はお客様の要求によって接続しただけで関係ない。接続先(アフリカ某国)から請求される物なので、弊社には関係ない。訴えるなら接続先にするしかない」
と、言うことでした。
 
言っちゃ悪いが、国際電話会社もはじめて聞く電話会社だったので、お前と国際電話の契約なんてしてねぇ!と言いたいところでしたが、そんな物らしいです。要するに家庭の電話はデフォルトで世界の窓口になっているんですね。知らなかった。
 
アフリカの電話会社や国際電話をかけさせるプログラムを出している業者を訴えようにもよくわからん。はじめて聞く電話会社の担当者も「ほとんど無理ですけどね」などと希望のもてぬご意見をくれた。まぁ何十万円も請求されているわけではないので、労力を考えれば致し方無しとして泣き寝入りすることにしました。
 
■泣き寝入りしか手はないのか?。
様々なケースがあるようですから一概に言えないようです。でも泣き寝入りするケースが多いようです。
 
■危険個所
自分はアダルトサイト見ていないし、ダウンロードには注意しているので危険はないと思っていませんか?。最近は手口が巧妙になっており、普通に注意しているだけでは防げないこともあります。例えば何かの紹介メールを開いて、興味があったのでそのサイトを開いただけでも国際電話やダイヤルQ2などにつながってしまうことがあるのです。これはそのサイト上に電話をつなぎ換えてしまうプログラムが仕組まれているからなのです。今までは接続プログラムをダウンロードしたり、ボタンをクリックしなければ大丈夫な気がしていたのですが、サイトを開くだけでもダメなときがあります。
 
■対策
よく言われるのはモデムの接続する音を出すようにしておくこと。つなぎ換えられても「プッシュ音」や「接続音」で判断できます。しかし、うるさいのが玉に瑕です。最初から消音設定になっていたり、スピーカーを消音にしていると気付かない場合も多いです。では、どうすればよいのでしょうか?。一番良いのは元から絶つことです。国際電話やダイヤルQ2を利用することがないのであれば、利用できないようにしてしまいましょう。これらのサービスは何もしていなければいつでもかけられるようになっているのです。
 
国際電話の場合:国際電話不取扱受付センター(国際電話会社が共同経営)に電話する必要性があります。0120-210364(フリーダイヤル) FAXか郵送される申込用紙に記入・捺印して返す必要があります。少し時間がかかります。再度接続申し込みをしない限り国際電話がかけられなくなります。また、新規参入業者がある場合は追加申し込みをしなければなりません。
 
ダイヤルQ2の場合:116(NTT)へ連絡し、ダイヤルQ2接続しないように依頼する。
 
これだけで完全かどうかはわかりませんが国際電話やダイヤルQ2を介した詐欺には引っかかりません。接続できないのですから当然ですね。現時点から近い将来に国際電話やダイヤルQ2を利用することがない場合は、今すぐ電話しましょう。
 
国際電話やダイヤルQ2を利用することがある場合はNTTなどが提供しているダイヤルQ2接続チェックプログラム等をインストールするか、インターネットへの接続方法の見直しをしてください。
 
■国際電話やダイヤルQ2不当接続に強い接続環境
パソコンとモデムやルーターに、USBやシリアル接続していると被害に遭うおそれがあります。できる限りLAN環境(イーサーネットでパソコンと接続機器を接続)で使い、疑似FAX・モデムソフトなどは利用できないようにしましょう。
ノートパソコンなどで携帯電話やPHSでインターネット接続できる環境の場合も電話回線と同じなので注意が必要です。
 
■最後に
詐欺というのは、どんどん手口が巧妙になってきます。コンピューターウイルスもそうですが、ソフト入れているから大丈夫などと言うことはありません。頻繁にコンピューター情報サイトなどをチェックしておきましょう。勿論、請求書もね。
 
■関連・参考サイト
NTT東日本ダイヤルQ2  http://www.ntt-east.co.jp/q2/
NTT西日本ダイヤルQ2接続チェックプログラム  http://www.ntt-west.co.jp/q2/
国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/ 
 
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